53年ぶり2回目の優勝となったイタリア
1年間の延期の後、初めて10カ国で分散開催され、最後はサッカーの母国、イングランドのロンドンのウェンブリー・スタジアムで決勝戦が行われたEURO2020。
優勝したのは、優勝候補国の一つにはあげられながらも、それほど前評判の高くなかったイタリアだった。
イタリアは、前回大会ではベスト8で敗退。その後のワールドカップも予選で敗退してしまい、マンチーニ監督の元で復活の途上にあった。
従来のカテナチオを中心としたスタイルから、攻撃にも軸足を置いた新しいスタイルへの変換を目指していたが、この大会ではその成果が見事に証明された。
総得点12のうち、インシーニエ、インモービレ、キエーザ、ペッシーナ、ロカテッリがそれぞれ2点と、特定のプレーヤーに頼らず、どこからでもゴールが奪えるのは、大きな強みだった。
その一方で、伝統の守りの面では、キッエリーニ、ボヌッチらのディフェンスは堅く。グループ・ステージでは失点0。決勝トーナメントでは4試合とも失点を全て1に抑えた。
ただし、準決勝のスペイン戦、決勝のイングランド戦はいずれもPK戦での勝利で、結果的には王者となったが、圧倒的な強さというわけではなかった。
この大会は、分散大会になったが、そのために試合のスケジュールに応じて長距離を移動する必要があり、プレーヤーには大きな負担になったと言われている。
イタリアは、グループ・ステージでの試合は全てローマで行われて、移動の必要はなかった。
トーナメント・ステージに入っても、ベルギー戦ではミュンヘンに移動する必要はあったが、それ以外の全ての試合はロンドンで行われた。
ちなみに、決勝で対戦したイングランドも、グループ・ステージは全てロンドンで戦い、トーナメント・ステーでもウクライ戦だけはローマだったが、後は全てロンドン。
決勝戦まで進んだ2チームは、いずれも、大会期間中に最も移動が少なかった2チームだった。
そうしたことも、イタリアが優勝できた要因の一つかもしれない。
しかし、イタリアが優勝したという事実は変わらない。今後の新生イタリア・サッカーに注目していきたい。
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