準決勝の戦いを振り返る

準決勝の戦いを振り返りつつ、決勝戦を展望してみよう。

面白いことに、準決勝の2つの試合は、イタリアとスペインという南ヨーロッパの国同士の対決と、イングランドとデンマークという北ヨーロッパの国同士の対決となった。

しかし、その試合の内容はとても似通っていて、どちらの試合も90分の戦いでは1-1のままで延長戦に突入し、さらにイタリア対スペイン戦ではPK戦までもつれ込んだ。

最初に行われた、イタリア対スペイン戦では、それまでの両チームの戦いからは、イタリアの優勢が予想されたが、予想以上にスペインが善戦した。

イタリアは、準々決勝のベルギー戦では、左サイドバックのスピナッツォーラとMFのインシーニエらが中心にした、左サイドからの攻撃が効果的だった。

準決勝では、そのスピナッツォーラがケガのために欠場。イタリアは、攻撃の起点を見つけるのに苦労しているように感じられた。

決勝戦の相手のイングランドは、この大会ではわずか1失点でディフェンスが堅い。このスペイン戦以上に厳しい戦いが予想される。

イタリアは、グループ・ステージのスイス戦では、MFのロカテッリがミドルシュートを決めて勝利を収めている。果たしてマンチーニ監督は、どんな戦い方を選択してくるだろうか。

一方のイングランドは、これまでスピードある攻撃で多くのゴールを決めてきた。

しかし、準決勝のデンマーク戦では、ゴール前をディフェンス陣で固められて、攻撃に苦しんだ。

イングランドが準決勝であげた2ゴールのうち、最初のゴールは相手のオウンゴールで、2点目はスターリングがメーレに倒されたことによるPKから。しかもそのPKの判定は、微妙な判定だった。

しかも、ケインがPKを蹴るときに、デンマークのGKシュマイケルに観客席からレーザー光が当てられたとして、イングランドは罰金を課されてしまった。

ロンドンのウェンブリー・スタジアムのイングランド・サポーターたちは、初めての決勝戦進出に狂喜乱舞したが、サウスゲート監督はその状況を冷静に分析したはずだ。

今回のイタリアは、攻撃的な戦い方をしているが、大会で失点はわずか2点と伝統の守備も健在だ。デンマーク戦のような幸運が再び訪れるかどうかは、神のみぞ知るといったところだろう。

決勝戦は、両チームが1点を争う緊迫したゲーム展開になるかもしれない。延長戦やPK戦も十分に予想される。

今回の大会では、選手交代が5人まで許されている。延長戦になればさらに1人交代できる。両監督の選手交代の時期、人数、メンバーなども、勝敗を大きく左右することになるかもしれない。


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